経絡治療学術大学技術講座
東洋はり医学会では、2年に一度、表記の講座を、開催しています。
今回は、浅草ビューホテルにて行われました。このホテルで行うのは3回目です。
三日間、ホテルに宿泊して行われる講座で、私がこの会に関わったのも、この講座でした。
当時は、熱海温泉で開催されており、ホテル全館を借り切っての大掛かりな講座でした。
この講座は、普通科・高等科・研修科の三つのコースに別れており、海外会員に対しては、別に「海外研修班」を、設けて開催しています。
三日間、実技研修を中心に朝から夕方までびっしりと日程が決められており、ホテルに缶詰状態です。
私は数年前よりこの講座では、講師を担当していますが、今回の担当は、本会のベテランの会員が集まる「研修科」となりました。
与えられたテーマは、「標治法」でした。
標治法とは、なにかと言うと、私は経絡治療という鍼灸の治療術である方法を行っている訳ですが、この治療術には大きく分けて、三つ有ります。
本治法・標治法、補助療法の三つです。
本治法とは、最初に患者さんの体を診て、脉を診て、手・足に僅かなはりを行ないますが、これを、本治法と言っています。
これこそが、この治療術の根幹をなすべきものであって、これは大変重要な治療です。
生き物全てが元々持っている「自然治癒力」を、強化するものです。
つまりは、この治る力を強めて病気や症状を治して行こうという考えから行われているものです。
ここが現代医学との大きな違いです。
人には、気というものが、体中、流れていて、これが命の元となっていると古代の人達は考えました。
その気の不足した状態または、邪気といって、邪魔な気が入り込んだ時が、「病気」ということになるのです。
よって、鍼灸はその、不足した気を補ったり、邪魔な気を取り去ることが目的なのです。
太いはりを刺して、「ズズズ~ン」というような強い刺激を与えることが目的ではありません。
なんせ、3千年前には、神経すら理解されていなかったのですから、
補助療法は、上記の本治法では、足りなかった場合、行う治療法で、いくつかありますが、ここでは、省略します。
まぁ、これで症状の改善がなければ、こっちというように、