★★疲労その6・筋肉疲労との関わり
★★疲労その6 筋肉疲労との関わり
疲労の6回目になります。
今回は理屈ですから、そのままお送りします。
いつもの様にウィキペディアからの引用です。
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カエルの筋肉を使った研究に基づき 1929年に Hill らが提唱して以来、乳酸は筋肉疲労の原因物質として考えられてきた。これは、乳酸の蓄積によるアシドーシスにより収縮タンパクの機能が阻害されたためと理解された。
しかし後の研究において、アシドーシスを筋肉疲労の原因とする説に対して反証が報告されてきた。
そして2001年に Nielsen らによって、細胞外に蓄積したカリウムイオン K+ が筋肉疲労の鍵物質であることが報告された。
Nielsen らの系では、K+ の添加により弱められた筋標本について乳酸などの酸を添加すると、従来の説とは逆に回復がみられた。
2004年の Pedersen らの報告でも、pH が小さいときに塩化物イオンの細胞透過性が落ちることが示され、アシドーシスに筋肉疲労を防ぐ作用があることが示唆された。
また、強度の高い運動ではATPやクレアチンリン酸の分解でリン酸が蓄積する。このリン酸はカルシウムと結合しやすく、カルシウムがリン酸と結合してしまうと筋収縮に必須のカルシウムの働きが悪くなる。これが疲労の原因の一つと考えられている。カルシウムは本来筋小胞体に貯められ、筋小胞体から出ることで筋肉は収縮し、筋小胞体に戻れば筋肉は弛緩する。
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この文章を見ていて思い出したことは、鍼灸を勉強していた頃、
授業中にこのカエルを使った実験というのを行った記憶が有ります。
でも、それは、疲労の実験ではなく、神経の伝達だったように思います。
まだまだ、続きますよ
つづく
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