かぜ
温かい日・寒い日が、めまぐるしく変化する季節になると、かぜを引きやすくなります。
鍼灸でかぜの治療というのは、あまり聞かないかもしれませんが、私は、一番高価がある症状ではないかと思っています。
特別の治療法がある訳では有りません。
発症後、長くなればなるほど、薬の効き目はなかなか出にくくなるものです。
早いうちに治してしまう方がいいでしょう。
普通に治療して、からだ全体の調整を行うのみです。
かぜと入力すると かぜの風と、じゃきの邪が出てきますが、正に、かぜの邪が体に入ることによって引き起こされる症状です。
正気を十分に補ってやることにより、風の邪を追い出す力を付けて上げるというのが、この治療の目的です。
スイスに住んでいる方が来られた際、そちらでは、風邪を引いた時には、皆さん、どのようなものを食べるのかと聞いたことが有ります。
多くは、パンを、温かい牛乳につけて食べることがあるということでした。日本では、やはり、おかゆですよね。
食欲がなくなった時に、ちょっぴり塩味で、梅干しがあれば最高です。
普段であれば、こんなものは、私は食べたくも有りませんが、ずいぶん昔、かぜで寝込んだ時食べた、おかゆがえらくうまかった記憶が有ります。
たまに、肩こりで来られている方。
かぜの症状がいつまでも抜けなくてね
ただ、何となく熱っぽいというか、すっきりしないんですよ
ならば、今日はかぜの治療をしましょう
というと、かぜがはりで治るんですかと不思議そうでした。
特に、変わったことをする訳でもないんですねと言いながら、帰って行きました。
数時間後、その方から、電話が来ました。
いやぁ、あれからスーパーへ行き、買い物をしたんですが、汗が出て・出て困りましたよ
これでかぜもなおるんでしょうかねぇ
と、連絡して来ました。
治療を終えた患者さんから、電話が来るとちょっぴり驚きます。
この方も、熱が内にこもってしまっていたのが、発散されたということで、その後、ずいぶんしばらくして来院されましたが、あれで、風邪は、すっきりしましたと言っておられました。